警察だ!
2010年 09月 02日
一人20元くらいの安宿は、外国人お断りのところが多い。
藍くんと2日目に滞在した小さな村では道路沿いの簡易宿舎に泊まった。
部屋には2段ベッドが4つ、マットレスはなんとワラ。
絶対何かいる・・・虫がぴょんぴょん跳ねてきそうだ…
歩いて1分、屋外のトイレは3つ星級の汚さ!笑
近所の食堂(といっても村の店舗はこの食堂と売店の2店だけ。)にご飯を食べに行く。
どんな美しくないところでもお皿に盛られた食事だけは輝いて見える。
揚げ餃子
牛乳瓶の底のようなメガネのおっちゃん。
藍くんと野球の話題で盛り上がり、満腹満足で宿に帰る。←といっても徒歩15歩くらい。
すると私たちの部屋の前にパトカーがとまっていた。
制服を着たヒゲ面のおっちゃんが怖い顔をしてこっちを見ている。
「ニーハオ」
とつくり笑顔で挨拶をすると、
「警察だ」
と胸ポケットから警察手帳を取り出して言った。
テレビみたい! 笑
いや、笑っている場合ではない。
えっと、私たち何か悪いことしたかしら。
藍くんと警察のおっちゃん、二言くらい言葉を交わす。
そして藍くん、納得した様子。
ら「Mio、パスポート持ってきて」
み「持ってるよ」
ら「OK,じゃあ行こう」
と、村の入り口にある小さな小屋へ向かって歩き出す。
み「どうしたの?」
ら「あの宿は外国人宿泊禁止なんだ、警察に行かないといけない」
み「え!?逮捕!?」←早とちり。
ら「いや、登録するだけだよ」
小屋に入ると制服を着た警察官3人が待ち構えていた。
ヒゲ面の警官Ⅱがパスポートを手に取り、若い警官がパソコンで何やらうちこむ。
ボーっとした赤ら顔の警官はそれを覗き込む。
暑いのに革ジャンを来た小さい男性がやってきてその隣に座る。
さらにちょっと太った警官がどこからともなく表れる。
次々にパスポートを回し見る。
ぺら、ぺら、ぺら。
「なんだこれ!読めないよ!」
革ジャン男、中東のスタンプが押してあるページで止まりリアクション。
「こんな国あるの!?」
赤ら顔、覗き込む。
え、もしかして興味本位!?
若い警官、まだパソコンをかちかち。
ヒゲ面、覗き込む。
特に何も訊かれず、ただ待つこと30分。
最後、Canonの一眼レフを取り出してきた。
え?!記念撮影!
いや、いくらなんでもさすがにそれはない。
登録用の写真だった。
別に一眼レフじゃなくても…
というわけで、外国人用の宿でないところに泊まる場合は、警察への届出が必要ということを学んだ。