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無感動、困難、病。

「夕日に照らされたように鮮やかな山」、という张掖七彩丹霞。

当初行く予定はなかったが、小王が行きたいというので立ち寄ることになった。

立ち寄る、といっても40~50km余分に走らないといけない。
車だとすぐだが自転車だと2~3時間はかかる。

しかし、小王が行きたいのなら行くしかない。

雲ひとつない晴天、かなり暑く、
スイカを食べたり、桃を食べたり休憩しながら走ること3時間。

张掖七彩丹霞に到着したころには18時を過ぎていた。
無感動、困難、病。_c0016380_071378.jpg

確かに、鮮やかな山だ。

無感動、困難、病。_c0016380_064673.jpg


で?
ただの山やん。

これのどこが珍しいんだろう。


このときの私は素直に感動できなくなっていた。
いつもなら例えどんなつまらなくても、二人と一緒になって喜んで楽しむのに。

今日の私は違った。

ここから今日の目的地、张掖までは30km以上ある。
二人は自転車をとめて写真を撮り、さらに歩いて遠くまで行ってしまった。
これからのことなんて気にしていない。
今日どうするっていうんだろう?

それに、小王はいつも先を急ごうと私たちを急かすのに、自分のときは寄り道OK.
なんて自分勝手なんだろう。

私は先に進みたい。
西安の出発日も知らない間に1日延びた。

どんどん帰国日が遅れていく。

二人の考えていることがわからない。


その日どこまで走るか、何キロあるかなどいつも私は知らない。
二人は中国語で何やら議論をする。
私も理解しようと努めるが、わからない。


これじゃ私はついていっているだけだ。

もどかしい。

砂利道で走れず、自転車を押して歩いていると虚しくなり泣けてきた。

疲れている。

何かの、誰かのせいにしようとしている。

自分の気の持ちようだし、楽しもうとすれば楽しいのに。

そんな気になれない。


この翌日から南京虫アレルギーなのか蕁麻疹が出て、消化不良で食事ができなくなった。
気分はそんな病の前兆だったのか、
はたまた気分が病を呼び込んだのか。

つづく…
by manten-bike | 2010-08-26 00:38 | シルクロード3000km