無感動、困難、病。
2010年 08月 26日
当初行く予定はなかったが、小王が行きたいというので立ち寄ることになった。
立ち寄る、といっても40~50km余分に走らないといけない。
車だとすぐだが自転車だと2~3時間はかかる。
しかし、小王が行きたいのなら行くしかない。
雲ひとつない晴天、かなり暑く、
スイカを食べたり、桃を食べたり休憩しながら走ること3時間。
张掖七彩丹霞に到着したころには18時を過ぎていた。
確かに、鮮やかな山だ。
で?
ただの山やん。
これのどこが珍しいんだろう。
このときの私は素直に感動できなくなっていた。
いつもなら例えどんなつまらなくても、二人と一緒になって喜んで楽しむのに。
今日の私は違った。
ここから今日の目的地、张掖までは30km以上ある。
二人は自転車をとめて写真を撮り、さらに歩いて遠くまで行ってしまった。
これからのことなんて気にしていない。
今日どうするっていうんだろう?
それに、小王はいつも先を急ごうと私たちを急かすのに、自分のときは寄り道OK.
なんて自分勝手なんだろう。
私は先に進みたい。
西安の出発日も知らない間に1日延びた。
どんどん帰国日が遅れていく。
二人の考えていることがわからない。
その日どこまで走るか、何キロあるかなどいつも私は知らない。
二人は中国語で何やら議論をする。
私も理解しようと努めるが、わからない。
これじゃ私はついていっているだけだ。
もどかしい。
砂利道で走れず、自転車を押して歩いていると虚しくなり泣けてきた。
疲れている。
何かの、誰かのせいにしようとしている。
自分の気の持ちようだし、楽しもうとすれば楽しいのに。
そんな気になれない。
この翌日から南京虫アレルギーなのか蕁麻疹が出て、消化不良で食事ができなくなった。
気分はそんな病の前兆だったのか、
はたまた気分が病を呼び込んだのか。
つづく…