限界を感じる つづき
2010年 08月 26日
そして南京虫にかまれたところ、その周囲が痒い。
30kmほど走り朝ごはん。
豆乳を一口だけ飲む、食欲が全く無い。
気温もあがり昼頃、いよいよきつくなってきた。
フラフラするし、本気でしんどい。
なんでそんなにがんばらないといけないんだろう。
次の町でしばらく休みたい。
次の町に着いたのはお昼過ぎ。
老王が大きなほうきを持って私を笑わし元気づけようとしてくれるが笑えない。
苦笑いしながらかろうじて写真を撮る。
その様子に気づいた老王、
「今日はここでやめよう」と言ってくれる。
小王の顔色をうかがう、
「でも、小王は先に進みたいんでしょう」
「いや、小王もここに泊まりたいといっているよ」
と老王。
いくら中国語で話していたって、雰囲気でわかる。
小王は明らかにいらいらしている、先に進みたいのだ。
老王は私を気遣ってうそをついている。
結局、3時間ほど休んで夕方出発することになった。
食堂で休ませてもらう。
店主が気遣ってお粥を作ってくれた。
3口ほど食べて寝る。
4時過ぎ、そろそろと出発する。
4時といってもまだまだ暑く、37度ある。
のぼりじゃありませんように…
今日の目的地まであと35kmほど。
はじめの10kmは平坦で快適。
しかし、ここから悪夢が始まった。
のぼる、のぼる、のぼる。
さらに向かい風。
緩やかなのぼり、いつもなら老王を励ましながら走るところ、今日は全くパワーがない。
早くこののぼりが終わりますように。
祈りながら走ること20km。
顔をあげて前を見ることができず下を向いて走った。
「わぉ」
老王と小王が驚いて声をあげた。
見上げるととんでもないのぼりが・・・・・・・
ついに自転車を降りて押す。
「美緒は食べてないから力が出ない」と老王がアンパンマンみたいなことを言う←全く笑える状況じゃない。
時刻はもう8時近い。さすがに暗くなってきて、最後5kmの山が登れず日が暮れヒッチハイクをした。
「どっから来た!?」
「西安!おまえらスゲェな!」
なまりのきつい中国人ドライバーに助けられ、清水という集落についた。
小さな集落で道路沿いにあった宿へ。
小さな部屋にベッドが3つ。
外のトイレには過去最多のハエが。
しかしそんなハエを疎ましく思う余裕もなかった。
私、どうなるんだろう…