峠越えの前日、古都フエに滞在する。
王宮などの建造物群は世界遺産にも登録されている!
昼間は休憩して夕方に観光に行こう。
ゆっくりしていると、15時ごろ突然携帯に電話がかかってきた。
「MIO??どこ???」
「自転車友達が待ってるよ!」
「『なんとか』というカフェにいるから早く来て!」
雑音交じりにききとれたのは自転車友達が待っているということ。
そしてとりあえず、急いでカフェに行かないといけないということ。
どういうこと!?
友達!?誰!?
そういやハノイで会った友達の友達がフエで自転車クラブがなんとかといっていた。←適当。
とりあえず行こう。
宿の人に訊いて『なんとか』というカフェへ。
「みお!こっちこっち!」
カフェの中からサイクリングウェアを着た男性が手招きをする。
彼の周りにもサイクリングウェアを着た子どもと大人が座っていた。
英語が全く通じず、カフェの店長が通訳をしてくれる。
「彼らはダナン自転車クラブのメンバーだ。明日一緒にダナンまで走る」
え、一緒にって??
私と???!!!
子どもたちがにっこり頷く。
「で、これから宴だから。自転車取って来て」
どういうこと?
一緒に走るってなに?
宴、ってまだ16時やん。
私観光は???
夜は伝統音楽を聴きながらディナーとか贅沢なこと考えてたんやけど…
大丈夫?
すごいスピードでいろいろな考えが頭をめぐった。
おもしろそうだ。
何かが起こったんや。
どこかで繋がった。
間違いはない。
特別根拠はないけどわくわくするこの感覚。
何かが動き始めている。
こういうときは流れてみる。
※よい子は安易にマネしてはいけません。
言われるがままにホテルに自転車を取りに行く。
「みお!いくよ!」
カフェに戻るとバイク、自転車で15人くらいが待っていた。