さぁ、行こうとタインに促され立ち上がる。
ホテルを出ようとすると、タインが立ち止まる。
なにか言いたそうだ。
「みお、シェダップ」
え?
シェダップ=自転車
自転車で行くの!?
二人乗り!?
あんたバイク持ってるんちゃうん!?
ちょっと上目づかいでこちらを見て動かない。
タインはだいぶ自転車に乗りたそうだ。
仕方ないなぁ~
パンクしませんように…
・・・タイヤが沈み込むのを感じながらがたがたの細い小道を走ること10分。
無事タインの友達の家に着いた。
「あけましておめでとう!」
テンション高く呼びかけおじゃまする。
「みおはね、自転車でホーチミンまで行くんだって!」
「日本人よ!ハノイから来たの!」
えぇ!
へぇ!
すごい!
ちょっと!
こんな小さいのに!?
続々と近所の人が集まってきた。
「私の友達っ!」と、タインはとても得意げ。
ベトナム語なのでなにをいっているのかはあんまりわからないけれど、とにかく大騒ぎだ。

立派に飾り付けられ祀られたご先祖様。
お菓子、ビール、果物。
ごはん、おかず何種類かも随分贅沢にそなえる。
正月やからなぁ。

と思ったら、おさがりをそのままいただく。
近所の人も食事の輪に加わり15人くらいで食べる。

やっぱりみんな親切なのでお茶碗が空いているとどんどんおかずを入れてくれる。
さらにウォッカのようなきつい地酒を
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よ!
一気飲み。味わえばいいのに…
おみやげの日本酒もやっぱり一気飲み。