ありがとうじいじい
2015年 01月 08日
満点バイクのおじいちゃんです。
じいじいがもうダメかもしれない。
そんな連絡を受けたのは龍士郎が生まれてすぐのこと。
幼稚園くらいの時から、
明日じいじいが死んだらどうしよう!
と考えては泣いていました。
(縁起でもないですが!)
そんな日がついに来てしまった。
生後2週間の龍士郎を連れて会いに行った。
痩せてしまったけどきりりとした顔で病院のベッドに座っていた。
可愛らしいなぁ。
シワシワの手で龍士郎を撫でて言った。
「命名龍士郎」
耕士郎のときと同じように筆で色紙に書いてもらった。
そして「寝るわ」としんどそうに横になった。
生きているじいじいに会うのはこれで最後かもしれない。
しっかり顔をみて手を握ってお別れを言いたかったけど、いつものように「ほなまたな」と言うのが精一杯だった。
それから3日後の夜、涙声の父から電話があった。
私以外の親戚が病室に集まっていた。
じいじい!!
電話越しに呼んですぐ、じいじいは息を引き取った。
じいじい!!
声をあげて泣いた。
隣で眠る息子たちの温かさと寝息が私を現実に連れ戻してくれた。
あれから一年。
家族と親戚で集まってじいじいだったらこんな時…なんてネタにして笑った。
じいじいは私の心の中にいる。
生きているときじいじいは大阪の池田のじいじいの家にいたけれど、今はどこにだっている。
じいじいにはもう会えない。
でも、会うことや一緒にいることだけがすべてではない。
私の記憶はじいじいとのたくさんの思い出に溢れている。
じいじいはいつもどんな時も私を愛してくれた。
じいじいの愛は絶対だ。
「幸せになりなさいよ」
結婚式でじいじいが私に言った言葉。
大好きな人と結婚し、子どもが生まれ、やりたいことをやり、じいじいが言った通り、私は幸せになった。
じいじいが死んだ。
じいじいにはもう会えない。
そのことを今の私は受け入れられている。
じいじいがそうさせてくれたのだと思う。
ありがとう、じいじい。