Follow the Women2008を終えて
2009年 06月 03日
いろいろなものを見、人と出会い、小さな自分の世界を広げたい。
まだまだ私は小さい。
視野も狭い。
わがままでいばりんぼうだ。
だからこそ、これからも学ぶことができる。
出会いを通じて学ぶ、これが私にできる私なりの楽しいやりかただ。
日本に生まれ、不自由なく教育を受け、ごはんを食べ、明日のことを心配せず、家族や友達に囲まれ生きてきた。
当たり前であるかのように。
最高にありがたく、幸せなことだ。
一年先のこと、明日のこと、一時間後のことを心配して暮らさなければならない。
大切な大切な人と離れ、または奪われてしまった。
生まれ育った家が破壊されてしまった。
同じ時間、同じ地球に生きていて、このような悲劇、不幸が起こっている。
私が知らないだけ、であっていないだけだった。
これが現実なのだ。
目をそらすこともできる。知らないままでいることもできる。
知らないままのことだって大いにある、いや、むしろそのほうが多いのだ。
その不幸の中にいるのは、同じ人間だ。
大好きな人もいれば大好きなこともある。
やりたいこと、行きたいとこがあり、夢だってある。
おいしいなぁとごはんを食べて、
新しいものをみて驚いて。
誰かとけんかしてイライラしたり。
感動して泣いたり。
何にも変わらない。
同じ人間。
違うのは、
場所、環境、状況。
どんなにつらいだろう。
どんなに悲しいだろう。くやしいだろう。
私には想像することしかできない。
どんなに理解しようとしても、近づこうと努力しても、涙しても、やっぱり私には平和で安全な朝が毎日来る。
家族や友達に会えば笑うし、レストランにごはんを食べに行くし、楽しく気持ちよく自転車に乗る。
これが私の現実。
この地球で同じ時間に、さまざまな場所でそれぞれのことが起こっている。
ものすごく不思議に思えた。
けれど、現実だ。
「メッセンジャーとして、あなたがみたことをあなたの国で伝えてください」
レバノンで、シリアで、ヨルダンで、パレスチナで幾度となく言われた。
そう、私には幸せなことに驚くべきことに自由がある。
同情し、嘆き悲しみ、申し訳なく思い、考えることしかできない、という状況では決してない。
この自由があることにあらためて感謝をした。
世界の現実。
歴史的な背景もあれば、政治的、文化的、宗教的いろ~~~んなことが絡み合って複雑化している。
伝え発信するにはそれらを学び理解し、知識をもたないといけない。
誤った情報発信はとんでもない方向へ導いてしまうこともある。
だからといって、すべてを完全にわかりきるまで黙り、じっとしているのか。
そうしなければならないのか。
これは大学生の時にも何度も自分に問いかけた。
答えはNOだった。
今でももちろん、NOだ。
自分にできることからまず一歩。
小さくとも大きな可能性を秘めた最高の一歩。
こぎだすことではじまっていく、広がっていく。
私には毎日朝が来る、さらに幸せなことに私には一人ではない。
感謝し信じてまっすぐに。
誰だって笑って暮らしたい、大好きなことをしたい、大好きな人と一緒にいたい。
夢をみたい。
そんな世界に繋がるよう、自転車をこいでいく。